サステナ 英語レッスン

2021 Voice of Youth Empowerment サステナ英語プレゼンテーションチャレンジ

サステナ英語って何?

17のゴールとは

Restart with Prosthetics

人生をあきらめない

貧困をなくそう すべての人に健康と福祉を 産業と技術革新の基盤をつくろう

LESSON
POINT
1

人生を楽しむ権利をサポートする

番組中のキーワード 義足/prosthetic leg

大手医療器メーカーに勤めていた主人公は、青年海外協力隊としてフィリピンに赴任した際、糖尿病になった人の絶望感を目の当たりにしました。

義足の値段が高すぎて、多くの人が足の切断手術を諦めてしまう現実を知ります
⇒He learned that many give up amputating their leg because prosthetics is too expensive.
*amputate([手足の一部を]切断する/アンピュテイトゥ)、prosthetics(人工装具/プラスセティクス)

糖尿病の合併症が進行すると足の潰瘍や壊疽に至り、重症化すると足を切断せざるを得なくなります。
主人公はこう決意しました。

『誰でも買える義足を作る』
⇒"Creating affordable prosthetic legs."
*affordable(手ごろな価格の/アフォーダブル)、prosthetic(人工装具の/プラスセティク)

今回のキーワードprosthetic legは義足を意味します。

帰国後、徳島さんは義足製作専用の3Dプリンタやソフトウェアを開発
⇒After returning to Japan, he developed
 a 3D printer and software to make prosthetic legs.

このような「欠損した身体の一部を補うために作られた人工的な装置」が必要になる人には、病気や事故で手足を失った人だけではなく、先天的に手足が不自由な人も含まれます。

「世界人権宣言」(The UDHR=Universal Declaration of Humarn Rights)は、すべての人は生まれながらにして基本的な人権を有していると宣言しています。その中には、「自由に社会の文化生活に参加し、芸術を鑑賞し、科学の進歩とその恩恵にあずかる権利」も含まれています。

主人公は3Dプリントという技術を生かし、コストを下げ、今まで高すぎて義足を購入できなかった人にも届けることができるようにしました。この活躍で「科学の恩恵」を受けることができる人は増えたはずです。

主人公はこう言います。
『切断』という大きな障害を抱えてしまった後でも、『人生を取り戻せる』という機会をつくることによって、(誰も)取り残さない社会を提供していきたい
⇒By helping amputees start over, I want to build a society
 that leaves nobody behind.

*amputee(切断手術を受けた人/アムピュティー)

主人公が作った義足は、装着することで社会生活を営み、「人生を楽しむ権利」をサポートする活動に繋がっていると思います。

LESSON
POINT
2

主語を入れ替える

翻訳の肝

主人公はこう語っています。
糖尿病になって、義足がないからどうせ足を切ってももう働けなくなっちゃうし、もう足切らずにこのまま死んだ方がいいっていうような悲しいことをおっしゃる方にも会ったり

これは主人公がフィリピンで出会った糖尿病になってしまった人との会話です。
この文章を英訳しようと思ったら、まず主語を主人公にすることを考えると思います。
冒頭を“I”から始めると、例えばこんな感じです。
S = I  私が
V = have met  会った
O = a person with diabetes  糖尿病を患っている人 *diabetes(糖尿病/ダイアビーティーズ)
[Subject = 主語、predicate Verb = 述語動詞、Object = 目的語]

主人公の言葉を訳すならば、このように表現できます。
I’ve met a person with diabetes who said sad things like, he'd rather die than be amputated because he wouldn't be able to work.

一方、先ほどのSVOのOにあたる「糖尿病を患っている人」を主語にすることもできます。
A person with diabetes said sad things like, he'd rather die than be amputated because he wouldn't be able to work.

字数制限があるような英文を書く時は、主語を入れ替えて構成すると、情報をコンパクトに表現できることもあるので意識してみるといいと思います。

番組の字幕では、字数制限の他にも、カット割りや主人公の息継ぎなども考慮しつつ以下のようになりました。
⇒A diabetic once said he'd rather die than be amputated because he wouldn't be able to work. I've heard many sad stories.
*diabetic(糖尿病患者/ダイアベティク)

人は誰でも人生を楽しむ権利があるはずだよね。環境によって制限されてしまう悲しい状況は確かに存在している。
でも、技術の発展と人を思いやる気持ちが強力なサポートになって、誰も人生をあきらめなくていいような社会にしていきたいよね。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

3Dプリントの技術ってすごいですな~ 技術の力でコストが下がり、義足をみんなが買えるようになる。そしてみんなと一緒に外に出て人生を楽しめる。人間の知恵と工夫で誰も取り残さない社会をつくる!これぞまさしくSDGsのココロですぞ。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Prosthetic legs
  • ・Creating affordable prosthetic legs.
  • (誰でも買える義足を作る)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。