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サステナ 英語レッスン

2021 Voice of Youth Empowerment サステナ英語プレゼンテーションチャレンジ

サステナ英語って何?

17のゴールとは

サステナ英語レッスン

Make A Difference with SDGs X Fuji TV

「サステナ英語レッスン」にようこそ!
フジテレビの番組や英語に触れながらSDGsを知ろう。国連が定めた世界共通の目標SDGs。
コツコツ続けて(Sustainable)より良くする(Develop)大切な暮らし。
2030年までに達成すべきゴール(Goals)は17。一緒に勉強して、未来を変えよう。Have some fun!

今週はこちら

フジテレビが放送しているSDGsをテーマにした『フューチャーランナーズ~17の未来~』(英語字幕つき)。フードライターの主人公は、取材を通じて日本の海の現状を知り、サステナブルな食文化を守るために動き出しました。

Save Our Ocean

食卓から海を守る

つくる責任 つかう責任 海の豊かさを守ろう パートナーシップで目標を達成しよう

LESSON
POINT
1

「魚を獲ること」にまつわる表現を覚えよう

番組中のキーワード 漁獲/catch of fish

日本の海が大変なことになっている。
marine conservation=海を守るための情報を発信する団体を立ち上げた主人公はこう訴えます。

日本の領海内の漁獲高が本当に落ちているんです
⇒Japan’s total catch of fish has been severely decreasing.
*catch of fish (魚の捕獲、漁獲/キャチ・オヴ・フィシュ)、severely (大幅に、激しく/スィヴィアリ)

今回のキーワード catch of fish は漁獲物、漁獲量を意味します。catchは「取(捕、獲)れたもの」を意味する名詞です。動詞として使うと、釣りをしている人に「何か釣れましたか? Did you catch any fish?」と聞けますね。
fishやcatchを使った英語を見ていきましょう。

日本の漁獲高は、30年前に比べて3分の1くらいに減っています。その原因を主人公が語ります。
成魚を捕り尽くしてしまって、どんどん小さな幼魚を捕っているのが現状です
⇒Due to overfishing, we’re now catching younger fish, too.
*due to~ (~が原因で/ドゥー・トゥー)、overfishing (魚の乱獲/オウヴァフィシング)

成魚 (full-grown fish) を捕り尽くした結果、幼魚 (younger fish) にまで手を出しています。
漁獲高が激減した原因の一つは「魚の乱獲」です。over-(「上に、過大に」を意味する接頭辞)+ fishing(漁獲)= overfishing で「魚の乱獲」を意味します。

その他、catch of fishを使った表現には次のようなものがあります。
*大漁 big catch of fish *不漁 poor catch of fish

サンマが大漁だ ⇒ We got a big catch of saury. *saury (サンマ/ソーリィ)
大漁だった ⇒(catchだけでも可能)That was a big catch.
獲れた魚を水揚げする ⇒ land a catch of fish

因みに、catchを使ったこんなイディオムがあります。
What’s the catch?
「何か裏でもあるのか?何を企んでいるんだ?」

名詞のcatchには、「落とし穴」「わな」「問題点」といった意味もあります。うま過ぎる話や誘いなどを持ちかけられたときに用いられる表現です。
*I knew there was a catch. 何か落とし穴があると分かっていたよ。話がうま過ぎると思ったよ。

LESSON
POINT
2

“啓蒙する”言葉のテクニック

翻訳の肝

海を守ろうという主人公の呼びかけには、ジャーナリストの他に多くのシェフも賛同しています。
呼びかけに賛同したこの店では、『生態系に配慮した漁業』や『環境に優しい養殖法』を行う漁業者の魚を使っています
⇒Joining the effort for marine conservation movement, this restaurant uses fish from fishermen who practice “sustainable fishing” or “eco-friendly farming.”
*effort (取り組み/エファトゥ)、conservation (保護、保存/カンサーヴェイション)、practice ([習慣的に~を]行う/プラクティス)、farming (養殖/ファーミング)

日本の魚の素晴らしさを誰よりも知っている料理人だからこそ、海をサステナブルなものに変えていくという思いは、主人公と同様に強いのです。それが、今回のエピソードの日本語タイトル「食卓から海を守る」に込められています。

「食卓から海を守る」を意訳すると、Culinary approach to save marine resources となります。
*culinary (料理の、台所の/カリナリィ)、approach (やり方、取り組み方/アプロウチ)

この翻訳の際に考慮すべきことが一つあります。それは、海を守る当事者には、魚を獲る人(漁業者)はもちろんのこと、魚を作る人(料理人)、そして魚を食べる人(私たち)も含まれていると意識することです。みんなに今の危機的な海の状況を知らせ、自覚させること。つまり、すべての人を啓蒙するようなフレーズがしっくりきます。
※「啓蒙する」という英語表現はこちらから ⇒ Raise Awareness 知ってもらう

海は私たちみんなのもの=our oceanという当事者意識を持ち、啓蒙するためにシンプルで直接的なフレーズを使いました。日本語タイトルの「守る」を活かして出来た翻訳がこちらです。
⇒Save Our Ocean

食を通じて海の問題を啓蒙する。こうした啓蒙活動は、レストランで魚料理を食べる私たち、お客さんにも及んでいるようです。シェフの一人がこう話しています。
一緒に食事をする中で、お魚の話をしたりとか、環境の話をするきっかけができればいいなと
⇒I hope our dishes can make our customers talk and think about the marine environment.
*dish ([皿に盛られた]料理/ディシュ)、customer (顧客/カスタマ)

SDGsの大きな課題に対しては、まずは身近なところから啓蒙し、小さな行動を積み重ねることが大事です。日本の水産業でいうと、漁業者だけではなく、魚を使うシェフ・料理人たち、そして魚の消費者・私たち。三者それぞれの意識改革は、海洋国家である日本が説得力を持って行うことが出来る分野だよね。そして和食をはじめ豊かな食文化を持つ日本にとって、魚はなくてはならない生命線。ずっと美味しい魚を楽しめる未来を目指して、私たちの海をサステナブルに変えていきたいですね。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

ぼくらが食べる魚が3分の1に減ってるなんて知らなかったよ~ 海に囲まれてるぼくらの国。こんなに大きな海でも無限ではないし、魚さんも大事に食べなきゃね。海のことももっと知りたいと思うよ。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Catch of fish
  • ・Japan’s total catch of fish has been severely decreasing.
  • (日本の漁獲高総量は大幅に減っている)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

ガチャピン&唯の ひと口レッスン!