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LESSON
POINT1
知るという英語を知る
番組中のキーワード 気づいている・自覚している/aware
社会の壁を破るには、まずはみんなが現実について知ることです。知らないことには前に進みません。
皆さんは「アウェアネス・カラー」 – awareness color – こんな言葉を聞いたことはありませんか?それは社会問題に対して、支援や賛同の声を上げる方法として使う色のことです。いろいろな色で建物がライトアップされているのを見たことがあると思います。
例えば、こんなシンボルカラーがあります。
■自閉症の理解・支援=ブルー ■性的マイノリティへの理解=レインボー
■乳がんの予防・啓発=ピンク ■エイズの理解・支援=レッド
色によって社会の問題をみんなに意識してもらう。その気づきが小さな行動を生んでいく。まずはそこからですね。
今回はそのアウェアネスを使った英語を覚えましょう。番組中のインタビューでこう言っていました。
「『まずは知ってもらおう』ということから活動を始めた」
字幕では、次のように英訳されていました。
⇒so I started public awareness activities.
“awareness”(アウェアネス)。「気づいている」「自覚している」という意味の形容詞“aware”の名詞形を使っています。“awareness activities”「啓蒙活動」、“awareness day”「啓発デー」も一緒に覚えておきましょう。
「知ってもらう」「自覚を促す」「関心を高める」と言いたい場合は、動詞“raise”(レイズ)を使います。“raise awareness”と言います。
「食品ロスに対する関心を高める」
⇒raise awareness about food loss
LESSON
POINT2
困ったときは副詞を使おう
翻訳の肝
ダウン症の人々がぶつかる壁についてナレーションではこのように言っていました。
「医療的なサポートの不足や就学の問題など、様々な社会の壁にぶつかりました」
このナレーションは7秒あります。そのまま翻訳すると、到底7秒では収まりません。そんな場合、どうするか。
⇒…and encountered social barriers medically and educationally.
*encounter(遭遇する/インカウンタ)、social barriers(社会の壁/ソウシャル・バリアズ)、 medically(医療上、医療的に/メディカリィ)、educationally(教育上、教育的に/エジュケイショナリィ)
副詞をうまく使えば問題は解決します。“medically and educationally”=医療上そして教育上で、様々な社会の壁にぶつかったと訳しました。医療的なサポートの不足=“shortage of medical support”、就学の問題=“issues of entering school”とそのまま訳すと収まりませんね。
発想の転換で副詞を使ってシンプルにすれば、意味を伝えることができます。
Awareness(アウェアネス)って単語は、SDGsに触れるときにとてもよく出てくる単語だよ。世の中で困っていることや解決しなくてはいけない問題。僕らには知らないこと、多いよね。いろんな問題について「知ってもらおう」と活動をしている人は『フューチャーランナーズ』でもよく取り上げられるよ。まずはawarenessをしっかり覚えよう!
サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。
(C)ガチャムク
わたくしも知らないことだらけで毎日勉強であります。
アウェアネスを持ち上げるんですな。“raise”も一緒に覚えますぞ。そうそう、唯ちゃんが下のコーナーで発音してくれてるから、awareness正しい発音にもトライ!ですぞ。
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・Awareness
- ・I started public awareness activities.
- (私はみんなに知ってもらう活動を始めた)
鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。