サステナ 英語レッスン

サステナ英語って何?

Waste-Free, Hunger-Free

食べ物の無駄も不安もない世界へ

貧困をなくそう 飢餓をゼロに 人や国の不平等をなくそう

LESSON
POINT
1

似て非なる単語の意味を理解しよう

番組中のキーワード 食品廃棄/food waste

アメリカで年間廃棄される食べ物は日本の約10倍と言われています。
番組冒頭の字幕で、こんな表現があります。
年間およそ18兆円もの食べ物が廃棄されています
⇒18 trillion yens’ worth of food is lost or wasted yearly.

「食べ物が廃棄されている」 “food is lost or wasted” と表現しています。
実は「廃棄」を意味するlostとwasteには異なるニュアンスがあるのです。
日本語でもよく耳にする「フードロス」。
英語で言うとfood loss (フドゥ・ロス) になりますが、この言葉は厳密には 食品の生産過程で生じる食品の廃棄を指します。形が不揃いで商品化に向かないものや、加工する際に余って廃棄された野菜やその切れ端なども含まれます。
お店やレストラン、消費者などによる食品の廃棄food waste (フドゥ・ウェイストゥ)と言います。
売れ残って廃棄された総菜や、飲食店で食べ残された料理などが含まれます。

日本では、この food wasteを「食品ロス」 として意味することも多いですが、英語では食べられるのに廃棄される、無駄になる食べ物全般を表現するときはfood loss and wasteを使います。
サプライチェーンの段階で生じるのか、消費者による廃棄なのかで意味が変わるので、あわせて覚えておきましょう。

英語由来の日本語には、多少ニュアンスが違うものが紛れています。海外ではどういう意味で使われているのか、日本語ではどこまでの意味でその言葉を使っているのか、そのまま訳して本来の伝えたい内容はカバーできるのか、など、似て非なる言葉の背景を考えることも大事です。

LESSON
POINT
2

世界で認識されている言葉を選ぼう

翻訳の肝

番組ではこんなナレーションがあります。
10世帯中1世帯が満足に食べられないアメリカ
食べ物に困ることもあったロバートさん
字数制限がある字幕ではなるべくコンパクトに情報を伝えることが大事です。この2つの文章は、表現は異なりますが両方とも「食べ物に困っている」状況を伝えています。
字幕はこうなりました。
One in ten U.S. households is food insecure.
(アメリカの10世帯中1世帯が満足に食べられない)
*household(世帯/ハウスホウルドゥ)
Robert once struggled with food insecurity.
(ロバートさんは食べ物に困ることもあった)
*struggle(苦戦する、もがく/ストゥラグル)

「満足に食べられない」をfood insecure (食料不足の/フドゥ・インセキュア)、「食べ物に困ること」をfood insecurity (食料不足/フドゥ・インセキュリティ) のように「食べ物に困る状況」をそれぞれ2語で表現しています。形容詞形、名詞形など文脈に合わせて当てはめることで、一言で簡潔にその状況を表わせます。

食糧不足を意味する語
*food insufficiency (フドゥ・インサフィシエンシィ)、food shortage (フドゥ・ショーテジ)

食糧不足と対になる言葉はfood security (食糧安全保障/フドゥ・スィキュリティ)です。

1996年の世界食糧サミット(World Food Summit/ローマ)では、FAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations 国連食糧農業機関)加盟国が世界の食糧問題をテーマに国際会議を行い、「フード・セキュリティ」を構成する4つの要素が示されました。
「(食料の)入手可能性(availability)」、「(食料への)アクセス(access)」、「(食料や食資源の)活用(utilization)」、そして「安定性(stability)」。

食べ物の安全保障というと難しく感じます。しかし、この会議で取り上げられた要素を見れば、食料安全保障とは「生命に必要な栄養を取り入れるための基本的な食料を、安定して手に入れること」を指していることが分かります。
似たような言葉でfood safety (フドゥ・セイフティ) がありますが、こちらは有害物質が含まれないなど「食品の安全性」を意味します。「食糧安全保障」と「食の安全」、日本語では両方とも「安全」を使いますが、これもレッスンポイント1と同様、似て非なる言葉です。英語では意味が変わってくるので覚えておきましょう。

英語で情報を発信するときは、日本語の内容を簡潔に表す言葉がないか、世界で使われている表現にはどういうものがあるのかーなどを意識してみることをお勧めします。

世界と共通認識を持つことも “ロスト・イン・トランスレーション”lost in translationしないポイントです。

日本でも食品廃棄を減らすための活動は広がっているよね。もともと「もったいない」という言葉がある文化だから、技術や工夫でfood wasteをゼロにすることを実現したいね。
2020年、WFP(国連世界食糧計画)がノーベル平和賞を受賞したけど、世界ではまだまだ本当に多くの人が飢えに苦しんでいる。Food securityは、SDGs17の目標の中の1や2、10にも関わってくる大事な要素だからしっかり学ぼうね。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

ぼくはお米一粒も残さないでご飯を食べるよ。SDGsは世界の共通認識だよね。ぼくも身近でできることはコツコツと実行して、地球規模で物事を考えようと思っているんだ。食べることができない状況にいる人がいない世界にしたいよね。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Food waste
  • ・He founded a nonprofit to prevent food waste.
  • (彼は食品廃棄を防ぐために団体を立ち上げた)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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