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LESSON
POINT1
地球に優しいエネルギー
番組中のキーワード 再生可能エネルギー/renewable energy
東日本大震災をきっかけに、再生可能エネルギーの重要性を実感した主人公は自然エネルギーの小売会社を設立しました。
「2011年の原子力発電所の事故を見た時に
この再生可能エネルギーは日本にも絶対必要になるなと」
⇒The nuclear power plant accident in 2011 taught us
that renewable energy will be crucial in Japan.
*nuclear power plant(原子力発電所/ヌクリアー・パウアァ・プラントゥ)、renewable(再生可能な・更新できる/レヌーアブル)、crucial(極めて重要な/クルーシャル)
今回のキーワード、renewable energy(再生可能エネルギー/レヌーアブル・エナジィ)は地球温暖化の原因となるgreenhouse gas(温室効果ガス)を排出しないエネルギーです。
Solar energy | 太陽光エネルギー‥‥‥‥ | 太陽電池で電気に変える |
---|---|---|
Wind energy | 風力エネルギー‥‥‥‥‥ | 風車による回転運動で発電 |
Geothermal energy | 地熱エネルギー‥‥‥‥‥ | マグマの熱で地中の水が蒸気となり その蒸気を取り出し、タービンを回して発電 |
Hydroelectric energy | 水力エネルギー‥‥‥‥‥ | 水の勢いでタービンを回して発電 |
Biomass energy | バイオマスエネルギー‥‥ | 動植物の生物資源を燃焼/発酵させ タービンを回して発電 |
Solar energy | 太陽光エネルギー‥‥‥‥‥ 太陽電池で電気に変える |
---|---|
Wind energy | 風力エネルギー‥‥‥‥‥‥ 風車による回転運動で発電 |
Geothermal energy | 地熱エネルギー‥‥‥‥‥‥ マグマの熱で地中の水が蒸気となりその蒸気を取り出し、タービンを回して発電 |
Hydroelectric energy | 水力エネルギー‥‥‥‥‥‥ 水の勢いでタービンを回して発電 |
Biomass energy | バイオマスエネルギー‥‥‥ 動植物の生物資源を燃焼/発酵させタービンを回して発電 |
日本が8割以上を海外に依存している石油、石炭、天然ガスなどのfossil fuel(化石燃料)はいずれ枯渇してしまう「有限」な資源で、non-renewable resources(再生不能資源)です。
原子力も枯渇性資源であるウラン燃料を使うため、再生不能エネルギーと分類されるのが一般的です。
主人公は、環境負荷が大きい化石燃料から再生可能エネルギーに代替していくという目標を掲げ、全国70か所以上に発電所を作りました。
主人公が大切にしているのは地元との共存です。
「小布施では自治体や地元企業と一緒に、地域の水源を活かした小水力発電を行なっています」
⇒In Obuse Town, he helps generate small hydraulic power with
the local government and firms, using its water resources.
*generate(生む・発生させる/ジェネレイトゥ)、hydraulic power(水力/ハイドゥロリク・パウアァ)
「風光明媚な町の景観を守るために太陽光パネルは屋根の上に」
⇒In order to protect Obuse's scenic landscapes,
solar panels are installed on rooftops.
*scenic(眺めがいい/スィーニク)、solar panel(太陽電池パネル/ソウラ・パネル)
再生可能エネルギーを主力電源にするには、発電コストや長期的な安定を図るための課題は残っているものの、自分たちの世代でこの問題を解決しようという動きが高まっています。
LESSON
POINT2
「訪日外国人」を表現する
翻訳の肝
「海外から日本へ訪れる人」を表現する言葉は色々あります。番組の中でこんなインタビューがありました。
「インバウンドの特に欧米の方。環境に対する意識ってものすごく高いので、遅ればせながら付いていかなくちゃいけない」
⇒The environmental awareness of international visitors is sky-high, and we need to catch up.
*environmental awareness(環境についての意識/エンヴァイロンメンタル・アウェアネス)、sky-high(とてつもなく高い/スカイハイ)、catch up(追いつく/キャチァプ)
ここで口にした「インバウンド」という言葉は、特に観光や旅行関連の話の中でよく耳にすることが多いのではないでしょうか。英語のinboundは、航空機や列車などが「入ってくる・本国行きの」を意味する形容詞です。
しかし、「インバウンドの特に欧米の方」を“inbound visitors particularly from Europe and the United States”と、そのまま表現すると字数制限がある字幕的には冗長な印象になるため、一言で「海外からの訪問者」を表す言葉として“international visitors”が使われています。
“inbound visitors” は、「(日本へ)入ってくる訪問者」のニュアンス、“international visitors”は、「海外から来る訪問者」のニュアンスがあります。今回は主人公の「海外での環境への意識は高く、日本も遅れてはいけない」というメッセージを表現するには後者の方が適しているように感じられました。
他にも「海外からの訪問者」を表現する時によく使われる形容詞には、overseas(海外の/オウヴァスィーズ)やforeign(外国の・海外の/フォリン)があります。
overseasは文字通り、海を越えて行くイメージなので、島国の日本からみた「海外」を表す時に使えます。
スペインからフランスへ訪問するなど、陸続きの外国へ行く際には使われない表現です。
foreignは、同じ「海外の」を表現しますが、「その国に属していない、無縁な」というニュアンスがあるため、場合によっては排他的に受け取られる可能性があります。
海外から訪問客を受け入れるなど「訪日外国人」を英語で表現する時は、「おもてなし」どころかネガティブな表現を使ってしまっていないか、その都度、文脈やニュアンスも考えて使いたいものです。
2016年に発効された「パリ協定」では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃低い、1.5℃に抑える努力をすることが合意されているんだ。温室効果ガスの排出量を削減するためにも、Renewable energyは目標実現に貢献できるエネルギーと言えるよね。
サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。
(C)ガチャムク
ぼくたちの暮らしに密接に関わっているエネルギー。自然由来のrenewable resources(再生可能資源)はまさにsustainableってことだね!
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・Renewable energy
- ・We need more power plants to switch to renewable energy.
- (再生可能エネルギーに代替していくためにもっと発電所が必要)
鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。