サステナ 英語レッスン

Reducing Disasters

気候に適応して 災害を減らそう

安全な水とトイレを世界中に 住み続けられるまちづくりを 気候変動に具体的な対策を

LESSON
POINT
1

すべての生き物に、そしてSDGsに必要なこと=「適応力」

番組中のキーワード 適応/adaptation

地球温暖化によって気候が変わり、自然災害も予想がつかなくなっています。災害の影響を小さくしようとする意識(減災意識)をタイへ伝えていきたい。番組では、こうした思いを取り上げました。

激しい雨が降ったり高潮が増えたりしても被害が増えないための対策を適応策と言います
「暴風雨や高潮による被害を軽減するために適応策が使われる」という風に意訳しています。
⇒Adaptation strategy is used to reduce the future damage caused by storms and tidal surges.
*adaptation(適応、順応/アダプテーション)、strategy(策略、方策/ストゥラテジィ)、tidal surge(高潮/タイドゥル・サージ)

今回のキーワードadaptation(適応)を使った「適応策」ですが、SDGsを語る上での意味をまず見てみましょう。
SDGsの課題である地球温暖化への取り組みには、「緩和策」と「適応策」の二つがあります。
緩和策」は、温暖化の原因である温室効果ガスの排出を減らし、大気中の濃度をこれ以上増やさないことで温暖化の進行を抑えようとする取り組みです。英語だとmitigate(軽くする、和らげる/ミタゲイトゥ)を使います。名詞形はmitigation(ミティゲイション)です。
*mitigate a natural disaster(自然災害を緩和する)

一方、「適応策」は温暖化が進むという前提で、人や社会を気候に適応させて影響をできる限り小さくしようとする取り組みです。
そして、温暖化解決のためには、原因を知り、それを根本から取り除く対策(緩和策)と、今起きている被害、これから起きる被害をできるだけ小さく抑える対策(適応策)の両方が必要と言われています。

「適応」=adaptionの動詞形がadaptですが、世の中には一字しか違わないそっくりな単語が多くあります。この場合、adoptです。

二つは、カタカナ読みにすると「アダプト」で一緒です。
サステナ英語レッスンでは、語源をたどって英単語を覚えることを薦めてきました。それに従うとー
adはto(~へ向かって)を表す接頭語
+ apt(合わせる)⇒adapt(適応する、順応する)
+ opt(選ぶ“option”)⇒adopt(採用する、養子にする)

恐竜など最強と言われていた種が滅んでも、わたしたちが地球に今いることは、環境に適応してきたからです。地球に合わせる=適応する。コロナ禍でいろいろなものが劇的に変わっていく中、adaptはこれからを象徴する単語なのです。

また当レッスンのテーマであるSDGs (Sustainable Development Goals・持続可能な開発目標)は、2015年9月25日に国連総会で「採択」されたものです。「採択する」にはadoptを使います。
The 17 Goals were adopted by all UN Member States in 2015.
2015年に17のゴールがすべての国連加盟国によって採択された
*UN(United Nations/国際連合/ユナイティドゥ・ネイションズ)、member state(加盟国/メムバ・ステイトゥ)

SDGsはこのadoptから動き始めました。adaptと合わせて覚えておきましょう。

LESSON
POINT
2

メッセージを的確に伝えるにはキーワードとなる動詞をチョイス

翻訳の肝

番組の終盤でこんなインタビューがあります。
タイでも、市町村くらいのレベルであなたの所はどういう事のリスクが高いかが分かって、地元の気候変動対策が進んで欲しい
この文章全体が、主人公の伝えたいメッセージとして紹介されています。
原文に近いニュアンスで訳すと、I want the people in Thailand to learn what sort of things would be highly risky and promote the climate change measures for the local area.
ただ、字数制限がある字幕には長すぎます。短く、そしてメッセージの趣旨を損なわずに表現するための意訳が必要になってくるのですが、ここで意訳のポイントです。

番組の中で、このメッセージを発している主人公は「適応策」Adaptation Strategyについて語っていました。
ここでadaptation の動詞である adapt を上手く使うと、本人の伝えたい気持ちとリンクすることができます。

先ほどの英訳に使った動詞を見てみます。
「分かって」、「進んで」、「欲しい」に対して、learn、promote、wantを使っています。
adaptを使う前提で、3つの動詞から取り換えられそうなもの。。。 learnとwantは難しそうだけど、promoteの代わりにadaptを使って意訳した文章がこちらになりました。
⇒I want the people in Thailand to learn the potential dangers and take effective measures to adapt to local climate changes.

毎回上手くいくとは限りませんが、翻訳に少し個性を持たせるコツです。
英語は能動的な言語。形容詞が豊富な日本語と違い、英語では動詞の種類が多く、翻訳やスピーチでも動詞を上手く使いこなせるようになると英語力がアップします。

異常気象による洪水の発生や水不足など身近な影響に適応(adapt)していくためには、一人ひとりが適切な知識を身につけ、行動することが大事だね。節水器具を購入したり、家庭内の水漏れをなくすことで、水不足を少しでも軽減したり。環境にやさしい猛暑対策としてゴーヤや朝顔で窓辺に緑のカーテンを作ったりね。日常の中でできる「適応策」はいろいろあるよ。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

打ち水も昔からの暑さの適応策と言ってもいいですな〜。自然災害でいうと、みんなの住む街でもハザードマップ(被害予想地図)が作られてると思うけど、災害が起こる前に、その地図で避難の経路や避難場所をチェックしておきたいですな。日々の適応力が重要ですぞ~

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Adaptation
  • ・Adaptation strategy is used to reduce the future damage.
  • (将来の被害を減らすために適応策が使われる)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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