サステナ 英語レッスン

No excuse for violence

暴力のない社会へ

ジェンダー平等を実現しよう

LESSON
POINT
1

人を支配する「暴力」をなくす

番組中のキーワード 人権/human rights

わたしたちは生まれながらに「人間らしく生きる」権利を持っています。性別も人種も国籍も超えて、すべての人はかけがえのない存在であり、幸せになる価値があるのです。社会の中で、尊重し守られるべきもの。それが “human rights” = 人権 です。

その人権を大きく脅かすものの1つに暴力があります。violence(ヴァイオレンス)です。わたしたちが生きている世界では、悲しいことにあらゆる暴力が存在しています。子供の虐待(child abuse/チャイルドゥ・アビュース)、いじめ(bullying/ブリイング)、夫婦間のDV(domestic violence/ドメスティク・ヴァイオレンス)、性暴力(sexual violence/セクシュアル・ヴァイオレンス)など、根絶するために立ち向かう課題が多くあるのです。

番組の中でこんな発言がありました。
それを「嫌だ」と言えない関係はデートDVかもしれない
⇒And you cannot say no to such things, that's violence.
今回のエピソードでは、若いカップルの間で起きる「デートDV」が取り上げられています。恋人同士でも「行動が制限されると暴力になる」と指摘しています。

国連が1948年に採択した「世界人権宣言」の第1条は、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と謳っています。やさしくいうと、「人は生まれながらにして、みな自由。人によって違う扱いをしてはいけない。誰もが自分で考える能力と良心を持っているので、お互いが衝突しないような行動を取らないといけない」ということです。人の行動を制限したり、支配することは絶対に許されません。

ナレーションで、行動を制限する「相手の『支配欲』」が出てきました。
⇒a partner's "desire to dominate"(ア・パートゥナァズ・ディザイア・トゥー・ダミネイトゥ)
これは「人権侵害」(human-rights violation/ヒュマン・ライツ・ヴァイオレイション)に発展する危険があるのです。
violation(違反、侵害)とviolence(暴力)の語源は、同じラテン語のviolatus 「冒涜する」で、どちらもしてはいけないことを意味しています。

LESSON
POINT
2

メッセージは本質を訳す

翻訳の肝

もう一つ、番組のナレーションを見てみましょう。
暴力に遭っていい人は一人もいないんだということを伝えていきたいと思ってます
これを英語化するのであれば、例えば、このように翻訳できます。
I would like to spread the message that there is no one who are okay with violence.
でも、最終的にはこうなりました。
⇒I want to spread the message that there is no excuse for violence.
*spread(広める/スプレドゥ)、excuse(弁解、言い訳/イクスキュース)
字幕には字数制限があるので、短い方がベターではあるのですが、ここで注目してほしいのは言葉の持つ雰囲気です。

最初の訳文では、「暴力に遭っていい人はいない」の箇所をno one who are okay with violence と訳しています。最終の訳文では、その箇所をno excuse for violenceにしています。比べると、no excuse for violence(暴力には弁解の余地がない)の方が、暴力を根絶しようと活動している人のメッセージとして強い意志が感じられるのではないでしょうか。

ドラマなどのフィクション作品は台本があって、細かく練り込まれた台詞があります。その翻訳とは違い、自然に人が話す言葉では、伝えたいメッセージの本質がきちんと伝わるように適切な言葉を選択することが大事です。同じことを伝えるとしても、言葉が違うだけで伝わり方は変わるのです。

暴力には言葉の暴力もあるよね。ヘイトや差別で人の尊厳を傷つけることは決してあってはいけないし、誰もそんなrightは持っていないんだ。みんな平等に幸せになる権利があって、それがきちんと守られる社会を目指していこう。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

ぼくの友達には雪男の子供もいるし、ほかにも色んな友達がいる。みんな性格も好みも違うから、一緒に何かする時はお互いの意見を尊重して話し合うんだ。ぼくはサーフィンが好きだけど、ムックは暑いところが苦手だから無理には誘わないよ。相手の気持ちを思いやることが仲良くする秘訣だよね!

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Human rights
  • ・Hold on to your human rights.
  • (自分の人権を守ろう)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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