サステナ 英語レッスン

サステナ英語って何?

17のゴールとは

No More Unwanted Labels

違和感に 声を上げ行動を

ジェンダー平等を実現しよう

LESSON
POINT
1

違和感に沈黙は差別への加担

番組中のキーワード 違和感/discomfort

小学1年生の時からガールスカウト活動をしている主人公が、番組冒頭でこう語っています。

だんだん年を重ねる度に(世の中に)『リーダーになるのは、男の子の方がいい』みたいなのが何となくある感じがして・・・
⇒As we get older, we somehow end up preferring boys to take charge.
*somehow(どういうわけか、どうしたものか/サムハゥ)、end up ~ing(結局~することになる、~する羽目になる/エンドゥ・アプ)、prefer(~の方を選ぶ/プリファー)、take charge(リーダーシップを発揮する/テイク・チャージ)

この何となくモヤモヤとする感じが、ジェンダー平等への道を阻んでいると主人公は思いました。その感じが今回のキーワードdiscomfort=違和感(ディスカンファトゥ)です。
まずdiscomfortは、否定を意味する接頭辞disとcomfortから成り立っています。comfortの原義は「安心」で、語源はcom(強調)とfortis(力)に由来します。「快適」や「慰め」、「癒し」という意味もあります。
discomfortはcomfortの否定ですから、「不快感」です。

「女の人はサポート役が向いている」という思い込みや決めつけで、素質があっても理不尽な扱いを受けていることをナレーションでこう表しています。
しかし、学校などでは『女の子だから』と望まないレッテルを貼られたり、補佐的な役割を望まれることが増えました
「学校などでは」は、「ガールスカウトの外では」と訳しました。
⇒But outside of Girl Scouts, she was given unwanted labels
 and forced into assistant roles for being a girl.
*unwanted(望まれていない/アンウォンティドゥ)、label(レッテル/レイブル)、force into(人に~を強いる/フォァス・イントゥ)

差別を失くして多様性のある社会を作るには無意識の、あるいは意図的な思い込みや決めつけを言葉できちんと指摘することです。
日常の違和感に気づいて声を上げることから始めよう
⇒Recognize day-to-day discomforts and speak up.
*recognize(認める、受け入れる/レコグナイズ)、day-to-day(日常的な/デイトゥデイ)

沈黙することが選択肢であってはなりません。
SDGsは行動をやめてしまえば、ゼロに後戻りします。あるいは状況は悪くなります。同様にジェンダー不平等に対しても、言い続けることが大事なのです。

LESSON
POINT
2

「○○すぎる」に潜む違和感を見落とさない

翻訳の肝

子犬がじゃれる姿を見て「可愛すぎる!」とか、プレゼントをもらって「嬉しすぎる!」というように、その時の感情を言葉の最上級のように表現しているシーンをよく目にします。しかし、文脈によって“違和感”がある表現もあるのです。番組でこんなナレーションがありました。

テレビでは『美人すぎる○○』と言及しがち
⇒“Too pretty to be” topics are often on TV.

この「美人すぎる」は「too~to・・・構文」を使って訳すことができます。しかし、英語にしたら見えてくる違和感に気づきますか?
この構文は「~すぎて・・・できない、・・・するには~すぎる」と言いたいときに使うので、例えば「美しすぎる市議」はtoo pretty to be a city council member(市議にしては美人すぎる)と表せます。ここにジェンダー表現に関する違和感があるのです。

女性の容姿を必要以上に強調して注目を集めさせるメディアの取り上げ方には違和感があります。
上記の「美人すぎる市議」や「美人すぎる海女」など、これらは聞く人に不快感を与える表現です。

また、価値観の多様性を放棄しているという点でも違和感があるのです。

そもそも美人の尺度は、人それぞれ違っていて当たり前です。美しいという価値観にもいろいろあるものが、「美しすぎる」の一言で済ませられていることに違和感があります。どのように美しいのか、と表現する努力を怠っているモヤモヤ感がここにあります。
価値には尺度など存在しないのに、あたかも明確な基準があるかのように振る舞い、その仮定の基準を超えたときに「〇〇すぎる」と決めつけているように思えるのです。価値観の多様さが失われています。

「女の子だから」とレッテルを貼ることの違和感と同様に、無自覚な日本語の表現は世の中の多様性を否定するものだと肝に銘じたいですね。

私が会社に入ったばかりの1980年代は、毎朝女性が部内の男性全員にお茶を入れてました。今思えば有り得ない話なのだけど、あの頃は違和感すら抱かなかった。今回の主人公が言うように「日常的すぎてわからなかった」のだと思う。自分の無自覚に恥じ入ります。
性別に関係なく活躍することは誰もが持っている当たり前の権利だから、みんなの価値を言葉にして共有し、多様性のある社会を作っていきたいね。。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

「女の子はこれできないだろう」とか「男の子だからこれできるはず」なんて感じで知らないうちに思い込んでることはたくさんあるよね。ぼくたちは生まれる国や性別を選ぶことができないからこそ、理由のない不公平はあってはならないね。ぼくは恐竜だけどね。決めつけには特に注意しよう!

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Discomfort
  • ・Recognize day-to-day discomforts and speak up.
  • (日常の違和感に気づいて声を上げる)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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