- Top>
- すべての人に健康と福祉を>
- 誰も置き去りにしない
LESSON
POINT1
SDGsの理念を いつも心に
番組中のキーワード 誰も置き去りにしない/leave no one behind
今回の主人公が障がいのある人たちに働く場を作ろうと試行錯誤した結果、たどり着いた場所がチョコレート工房でした。
「障がいがあってもショコラティエになれるんです」
⇒People with disabilities can be a chocolatier.
*chocolatier(チョコレート職人、ショコラティエ/チョカラティァ)
こうした彼の思いは番組のタイトルにも活かしましたが、これこそがSDGsのすべての目標のベースにある基本理念なのです。Leave no one behind「誰も置き去りにしない」、「誰一人取り残さない」。SDGsを知っていく中で、これからも幾度となく語られる英語ですので忘れないでいて下さい。
英語を見てみましょう。leaveにはいろいろな意味がありますが、ここでは「~を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」という意味で使っています。no one(誰も~ない)に副詞behind(後ろに/ビハインドゥ)をつけて「誰も置き去りにしない」という表現です。
字幕では、A society that leaves no one behind!
「誰も置いていかない社会へ!」という風に強調しています
すべての人のための目標の達成をめざし、もっとも弱い立場の人に焦点を当てる。それがSDGsの本質です。取り残されている人に最初に目を向けて行動すれば、社会や経済を本当に持続可能なものに変えることが出来るはずです。
LESSON
POINT2
知っている単語でシンプルに言い換える
翻訳の肝
インタビューで主人公はこう話しています。
「人はみな凸凹(でこぼこ)違うんですよね」
凸凹。英語にどう訳しましょう?「凹凸(おうとつ)レンズ」の英訳で使うconvexo-concave(カンヴェクソウ・カンケイヴ)という形容詞がありますが、人に対して使う言葉ではありませんね。「でこぼこ道」に使うbumpy(バムピィ)も違う気がします。そこで、英訳は「みんな姿は違う」としています。
⇒Everyone is shaped differently.
*shape(形作る/シェイプ)、differently(異なって/ディファレントゥリィ)
正確な英語に訳そうとするあまり、長い文章になったり難しめの単語を使ったりすることがあると思います。でも言い換えでこんなにシンプルに言い表せるのです。
インタビューでもう一度、凸凹が出てきます。
「凸凹の違いをパズルを組み合わせるみたいに織り成していきながら」
シンプルな言い換えをしています。
⇒Put everyone’s different shapes together like a puzzle.
やさしい言い方で簡潔に表現することも身につけていきましょう。
障がいがあっても働ける場所は、今回取りあげたチョコレート工房のほかにもいろいろ目にするようになったよね。このような試みは他にもたくさんあるよ。近所にあれば行ってみましょう。
障がいのある方だけでなく、女性や若者など、取り残された人を少しでも減らす社会を実現することが重要ですね。
サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。
(C)ガチャムク
ひとりひとりの個性を尊重し合って、みんなが明るく働ける社会。そんな未来になればいいな~
ぼくもぼくなりに何ができるか考えて行動してみるよ。
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・Leave no one behind
- ・A society that leaves no one behind!
- (誰も置いていかない社会へ!)
鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。