- Top>
- 産業と技術革新の基盤をつくろう>
- 捨てないで“ゴージャス”に!
LESSON
POINT1
消費者の意識がファッションも変える
番組中のキーワード 後からの思いつき/afterthought
バハマで通った学校で資源について考えさせられた主人公は、番組の冒頭でこう語っています。
※今回は主人公が英語でしゃべっていますから、まずは英語を見て、どう日本語字幕が付いたかチェックしてみて下さい。
You don’t have the luxury of wasting. This was a stark contrast to the way that I was living in New York. It forces you to reconsider all those little daily actions.
*luxury(贅沢/ラクシャリィ、ラグジャリィ)、stark contrast(あからさまな対比、著しい相違/スターク・カントゥラストゥ)、force([~すること]を余儀なくさせる/フォァス)、reconsider(考え直す/リーコンシダ)
「少しも無駄にできないんだ、この島は。ニューヨークでの生活と正反対だったから日々の行動を考え直させられたよ」
※1行目の英語は「無駄遣いするほどの贅沢さは持ち合わせていない」ということですが、日本語字幕はシンプルにこう表現しています。
服というものは、そもそも、着る人のサイズも好みも多様なので、多くの種類を揃える必要があります。それ故、ファッション業界は大量生産・大量消費というビジネスモデルがありました。そのことは結果的に、大量廃棄につながりやすいということです。一方で、ファッションは時代を背負いながら変化し、クリエイティビティが求められていることには変わりがありません。そして服を作る側は、これまで以上に、デザインの格好良さだけではなく、時代と消費者が何を求めているかを読む必要があります。
ファッション業界は環境への影響が大きいと言われる中、今では責任を持って服作りをする企業やブランドが増えました。今回の主人公もその一人ですが、彼の商品には特徴があります。ナレーションでこう説明しています。
「商品のタグを見れば、SDGsのどのゴールを目指しているのかが分かります」
⇒Each item is tagged to show which SDGs it addresses.
*tag(タグを付ける/タグ)、address(取り組む/アドゥレス)
主人公によると、ファッションは本来、サステナブルな思考の元で発展しているもので、SDGsと結びつけたことは後付けの発想ではないそうです。
Sustainability is not afterthought, but it’s just inherit and ingrained in the great design. Fashion is often, I think, degraded in a way, and I think also is a medium for change.
*afterthought(後からの思いつき/アフターソトゥ)、inherit(継承する/インヘリトゥ)、ingrain(深く染み込ませる/イングレイン)、degrade(評判をおとしめる/デグレイドゥ)、in a way(ある意味では/イナウェイ)、medium(媒体/ミディアム)
「サステナビリティは後付けじゃない。それがあってこその良いデザインなんだ。ファッションは時に軽視されるけど、世の中を変えるものだと思う」
今回のキーワードAfterthoughtはafterとthought(考え/ソトゥ)が複合した名詞ですが、このようにも使えます。
*She added, as an afterthought, that she was going to do some shopping.(彼女は後で思いつたように、買い物に出かけるのだと付け足した)
SDGsがあるからやるという後付けではなく、本質を理解して行動することが大切ですね。
LESSON
POINT2
韻を踏む rhyming
翻訳の肝
今回はタイトルを見てみましょう。From Drab to Fabです。二つの形容詞を使っていますが、それぞれの意味は次の通りです。
drab(ドラブ)=これといって特徴のない、殺風景な、単調な
*drab clothes(パッとしない服装)、drab room(殺風景な部屋)
fab(ファブ)/fabulous(ファビュラス)の短縮形=素晴らしい、信じられないほどの
*That dress looks fab!(そのドレス、素敵!)
ここで注目なのは、末尾の発音が全く同じ単語を二つ使っていることです。
同じ音を持った単語を続けて使うことを「韻を踏む」と言います。drabとfabの-ab(アブ)が、韻を踏んでいます。英語ではrhyme(ライム)と言います。名詞、動詞ともに同じ形です。
*“Cat” rhymes with “hat.”(catはhatと韻を踏む)
How I wonder what you are
Like a diamond in the sky
How I wonder what you are
韻を踏むことは、文章をリズミカルにし、聞き手や読み手の記憶に残りやすくなります。標語やスローガン、キャッチコピーなどに韻を踏んだ表現が多く使われるのはそのためです。
drabからfabへ。どこにでもあるような布の端切れが、捨てられることなくアップサイクルされて一点もののゴージャスな洋服に生まれ変わる。
キャッチーで心地よい韻を見つけて、in dribs and drabs(少しずつ)、ライミングを身につけていきましょう。
ちなみに “From~to~”というフレーズを聞くと、ビートルマニアの私はFrom Me to You♪が頭の中をこだまします。そして“fab”は、ビートルズによって世界に広まった英単語です。1962年のデビュー後、広報担当者が使った彼らの愛称がThe Fab Fourでした。まさしく「素敵な四人組」として世界中がとりこになりましたね。
ビートルズの曲にも韻を踏んでる曲がたくさんあります。
Yesterday
All my troubles seemed so far away
Now it looks as though they’re here to stay
Oh I believe in yesterday
コロナ禍でお店が閉まり、外出する機会も減ったことで、例年より服を買わなくっていると聞くね。自宅で不要になった服も断捨離したり。そんな時こそ、環境に優しい処分の仕方を考えたいよね。フリーマーケットに出したり、リサイクル/アップサイクルしてくれるところに持って行ったり、消費者の使う責任を考えることも大事だよ。


サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。


(C)ガチャムク
売れ残った服をアップサイクルして作り直すときに、フリーサイズにするのもいいと思いますぞ。体のサイズに関係なく着てもらえるようになってムダもはぶけますぞ。そして、男女も関係なく着られるようになれば、まさしくジェンダー平等にもあてはまりますぞ!
サステナブルは、想像力と創造力が推進力ですぞ。わたくし、ここで韻を踏んでみました!
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・Afterthought
- ・Sustainability is not afterthought.
- (サステナビリティは後からの思いつきではない)

鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。