サステナ 英語レッスン

サステナ英語って何?

17のゴールとは

Strength to Rebuild

紛争帰還民に立ち直る力を

貧困を泣くそう 人や国の不平等をなくそう 平和と公正をすべての人に

LESSON
POINT
1

いろいろな「立ち直る」を覚えよう

番組中のキーワード 立ち直る/recover、reconstruct、rebuild

今回のキーワード「立ち直る」を意味する三つの単語は、番組で次のように使われています。すべての単語に「再び、元に」を表す接頭辞“re”が付いています。順番に見ていきましょう。

国内の紛争で自分の家や職場から逃れなければならなかった人々。和平後、元いた場所に戻って来ても、しあわせではなかったようです。その時の状況をナレーションでこう説明しています。

名産のコーヒー畑は荒れ果てて、物質の配給に慣れた住民たちは立ち直る気力を失っていました
⇒Coffee farms, the local specialty, were ruined.
 Relying on provided supplies, people lost their motivation to recover.

*specialty(特産品、名産/スペシャルティ)、ruin(破壊する/ルイン)、rely on(~を頼る、当てにする/リライ・オン)、provided(与えられた/プロヴァイディドゥ)、supply(補給品/サプライ)、motivation(やる気/モゥティヴェイション)、recover(正常な状態に戻る、回復する/リカヴァ)

まずはmotivation to recover。立ち直る気力を失った住民たちを説得したのは、中南米で農村の再開発を手掛けてきたJICA(Japan International Cooperation Agency=国際協力機構)の専門家です。
住民が自立するためには、『産業やコミュニティを自発的に立て直す必要がある』と説得を続けました
⇒In order to become independent, local industries and communities have to reconstruct themselves.
*independent(自立した/インディペンデントゥ)、reconstruct(再建する/リーコンストゥラクトゥ)

そして1年後、主人公の説得が功を奏し、一人の男性が有機肥料を使ったコーヒー作りを提案してきました。
住民が自ら考え、手を取り合って進むのが再建への第一歩
⇒The first step of rebuilding is to develop their own ideas and work together.
*rebuild(再建する/リービルドゥ)、develop(計画・考えなどを展開させる/ディヴェロプ)

このrebuildは「(希望や自信)を取り戻す」という意味でも使うことができます。
You can rebuild your hope through many methods. 多くの方法で希望を取り戻すことができる。

LESSON
POINT
2

話し手の熱量が翻訳を左右する

翻訳の肝

番組の冒頭で、主人公は紛争帰還民支援に対する思いを話しています。画面上の日本語テロップは短くしてありますが、実際はこう語っています。

対等なパートナー的な仕事を一緒にやりましょうと。
できるだけ自立していただきたいと

言葉から、主人公の「紛争帰還民たちと一緒に働きたい、そして彼らに自立して欲しい」という二つの願望が伝わってきます。

英語を話すとき、特に英語のスピーチをするとき、同じフレーズを繰り返すことは効果的な修辞技法のひとつです。その良い例は、アメリカで人種差別撤廃を訴えたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)の演説の中に見てとれます。I Have a Dream=「私には夢がある」のフレーズはみなさんも聞いたことがあるかもしれません。1963年8月28日、ワシントンD.C.で行った演説です。
キング牧師はI have a dreamから始まる短い文節を繰り返し、訴えたいことを強調しました。
17分にわたる演説の中で、I have a dream~は実に8回連続して出てきます。

今回の番組に話を戻しますと、主人公は願望を二つの文節で言葉にしています。繰り返しのテクニックを使って思いを強調すると、こんな翻訳になります。
⇒I wanted to be a helping hand and work together.
 I wanted them to be self-supporting.

*self-supporting(自立した/セルフ・サポーティング)

しかし主人公のしゃべる声のトーンは冷静で、息づかいの熱は抑えられていますよね。日本語の音と英語の字面との間にギャップがあることも確かなので、こう訳しました。
⇒I wanted to be a helping hand and work together.
 So they can be self-supporting.

2行目はあえて繰り返しのテクニックを使わない表現にしました。音と映像を伴うものには、文字情報以外も考慮に入れるとよりリアルな翻訳になります。

紛争などによって母国から逃れた人たちにとって、元いた場所に戻って来られることはとても良い結末に思えます。でも生活はその後も続くものです。自分たちの手で新しい生活を作りあげ、それが持続できて初めて幸せな結末に向かうものだと思います。
帰還民を再び未来の見えない状態に後戻りさせないこと。弱い立場にいる人たちを守ることはわたしたちの責任でもあります。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

思い出の詰まった住み慣れた家に帰ってくるだけではなく、帰ってきてからが大事なんですな。ただ生き残るだけでなく、豊かに生きること。その手助けを遠い国からしていることは、わたくし、とても誇りに思いますぞ。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Rebuild
  • ・The first step of rebuilding is to develop their own ideas and work together.
  • (再建への第一歩は、彼らが自ら考え、手を取り合って進むことだ)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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