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LESSON
POINT1
私たちを取り巻く環境
番組中のキーワード 社会問題/social issues
両親が建てたシェアハウスに住み、様々な人と交流を重ねる中、社会問題に目を向けるようになった9歳の主人公はこう言います。
「社会問題をリアルに経験してから絵本を手作りしたり 段ボールでいろんなものを作っています」
⇒After experiencing social issues, I started making picture books and various things with cardboard.
*social issues (社会問題/ソウシャル・イシューズ)、picture books (絵本/ピクチャ・ブクス)
今回のキーワードは social issues です。
social は「社会の・社会福祉の」、issue は「重要な問題」を意味します。
society (社会) は、人間の共同生活の総称を意味し、そこで生まれた様々な課題(食料問題、貧困、災害など)がsocial issuesにあたります。
SDGsは、まさに、この社会課題の解決を目指したルールです。
今回の主人公は、社会問題に対して認識を広めるべく創作活動をするsocial artist(ソーシャルアーティスト)です。
「ゴミ問題などの社会課題についても自分なりに調べ、抱いた疑問を絵本にしています」
⇒Eri researches social issues herself and turns questions she has into picture books.
socialという言葉は、実は私たちを取り巻く環境の中でよく使う表現でもあります。
普段使っているSNSもsocial networking service の略で、社会的なネットワーク構築のためのインターネットを使ったサービスを指します。
人間は人と関わり、共に生活していく生き物です。そのために必要な能力を social skill (社会技能) と言います。コミュニケーション力も含まれますね。人づきあいがよい人をsociable (社交的な/ソウシャブル) で表現できます。
LGBTQ+の運動、環境問題に対する運動など、社会に変化をもたらす出来事もsocialを使って表現できます。
コロナ禍においては、色々な変化を目の当たりにしましたね。
*social distancing 対人距離の確保
*Social impact and change caused by Covid-19
Covid-19によってもたらされた社会的影響と変化
social impact 社会的影響 social change 社会変動
私たちの生活=社会の一部だということがよく分かります。
LESSON
POINT2
グローバル・シチズンシップの概念
9歳のアーティストはこう言います。
「私は小さいけど私の世界は大きい。いろんな発見をして、いいアーティストになりたい」
⇒I'm small, but my world is big.
I want to make discoveries and become a good artist.
彼女のことを知らずに、「9歳」という年齢だけ聞くと、「子供・若い」という印象を持つかもしれません。
ただ、地球の危機に年齢は関係ないのだということを彼女の存在が教えてくれます。
世界では、10代で活動を始め環境問題への関心を高めた若い活動家が多くいます。
国連でスピーチをしたグレタ・トゥーンベリさんもその1人ですね。
SDG 4には、Global citizenship (グローバル・シチズンシップ、地球市民) という言葉が出てきます。
「グローバル・シチズンシップ」とは、グローバルな視点を持つ個人やコミュニティが世界規模で行う社会的、政治的、環境的、経済的な行動の総称です。
SDG 4(全ての人に包括的で質の高い教育を提供し、生涯学習を促進する)では、2030年までに国際社会でグローバル・シチズンシップを含む、持続可能な開発を促進するために必要な知識とスキルを習得することを目標にしています。
一人は孤立した身の回りだけの社会に影響を与える存在ではなく、複数の多様なネットワークのメンバーであるということを意味します。
私たちはそれぞれ、大きなグローバルコミュニティの一員であり、自分のスキルや教育をもとにそのコミュニティに貢献できるという考え方です。
“Start small, think big” (小さく始め、大きく考える)
“Think big, start small, scale fast” (大きく考え、小さく始め、早く学ぶ)
スティーブ・ジョブスをはじめ、有名なビジネスパーソンたちが使った言葉です。
考える時は物事を大きく、広い世界を見るべきだという意味ですね。
私たちは社会の一部だから、その社会で生まれているsocial issuesは身の回りに潜んでいるということだね。身近に起こったことでも、よくよく調べていくと温暖化が関係した地球規模で起こっている可能性もある。自分ひとりができることには限りがあるけど、国際社会の一員で何かしら貢献はできるということは常に意識したいよね。
サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。
(C)ガチャムク
まさしくWe are the world♪ですな。わたくし、今は日本で暮らしていますが、それも地球の一部ですぞ。One World。常に地球市民ってことを意識したいですな。
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・Social issues
- ・She became interested in social issues through interactions with diverse people.
- (様々な人との交流を重ね、彼女は社会問題に目を向けるようになった)
鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。