サステナ 英語レッスン

2021 Voice of Youth Empowerment サステナ英語プレゼンテーションチャレンジ

サステナ英語って何?

17のゴールとは

Shibuya, Be Circular

都市から循環させる資源

つくる責任 つかう責任

LESSON
POINT
1

きっかけは問いから生まれる

番組中のキーワード もしもこうだったら?/What if

クリエイティブディレクターの主人公は、渋谷という街を「消費の終着点」ではなく、「出発点」に変えようとプロジェクトを立ち上げました。

渋谷ってどうせ汚いしとか、ゴミって捨てるものでしょみたいな消費の最後の終着点になっているところが、なにか新しいものを目指す資源としてとらえることができたら循環の出発点になるんじゃないかなと思って・・・
⇒People think Shibuya is full of trash as if it’s the last stop of consumption.
 What if Shibuya can be a resource of new creations?
 It then can be a circular city.

*consumption (消費/コンサムプション)、resource (資源/リーソース)、circular city (循環型都市/サーキュラ・スィティ)

今回のキーワード What if は「もし○○したらどうなるだろうか?」という仮説を立てる時に使う表現です。
仮定法のフレーズwhat would happen if ~ の短縮形で、普段のコミュニケーションにもよく出てきます。

What if the event is cancelled? イベントが中止になったらどうする?
What if it rains tomorrow? もし明日雨だったらどうしようか?
What if his schedule is not available? 仮に彼のスケジュールが空いていなかった場合どうしますか?

主人公は、「渋谷という都市で発生した『ゴミ』は、何か新しい物を生み出す『資源』として活用できる」という仮説のもと、行動を起こしました。

言い換えれば、彼は「ゴミ=捨てるもの」と区別されていたものを「ゴミ=資源にできる」と再定義したことになります。
再定義とは、物事の意味や内容を限定し区別し直すこと。
英語ではredifine (再定義する/リーディファイン) と言います。

当たり前にこうだと思っていたものを、別の角度から見ると新しい発想が生まれます。
既存のものが違う形で生まれ変わるのを見ると、「こんな使い方があったんだ!」「そう捉えるとは、なるほど~」と、面白く感じますよね。

主人公が言っていた「渋谷を循環の出発点にしたい」の箇所を、英訳では “a circular city (循環型都市)”と意訳しています。
circularは物理的に「丸い・円形の」を意味しますが、SDGsや環境に関する文脈の中では「循環型」を指すことが多いです。

肩ひじをはるのではなくて楽しいからこの取り組みに参加しようと思えること、
 私たちの街もこういった取り組みができるんじゃないかとか、
 いろんな街にこの取り組みを拡げていきたいと思っています

⇒I want other cities to join the project and enjoy developing more ideas that fit their cities.
 I keep circulating this initiative throughout Japan.

*initiative (新たな取り組み/イニシアティヴ)

都市は二酸化炭素を多く排出するものであると同時に、イノベーションが起こりやすい場所でもあります。
この渋谷のプロジェクトのように、地域レベルで循環型への道をつなげていけるといいですよね。

LESSON
POINT
2

「意見」を〇〇? コロケーションを意識して表現力アップ

プロジェクトから生まれた肥料で育てたさつまいもを使ってスイーツを作ったメンバーたち。
試食会のシーンでこんなナレーションがありました。

メンバーの女子高校生の意見も取り入れながら、最終的に1つに絞って渋谷で販売する予定です
⇒A high school student member gives her insight
 in selecting the one to be sold in Shibuya.

*insight (洞察・見識/インサイトゥ)

私たちは普段、何かを決めたり購入する時など、ほかの人の経験談や口コミなどをチェックしたりしますよね。
新しい商品やサービスを開発する時も、消費者や利用者の意見は参考にするものです。

先ほどの英訳では、高校生を主語にして「意見を述べる」をgives her insightと訳しています。
ここで注目したいのが、insight と一緒に使われている動詞giveです。

日本語でも、その名詞によって、より自然で相性のよい動詞というものがあります。
例) 傘を使う → 傘をさす    帽子を着る → 帽子をかぶる
このようなに一緒によく使われる単語の組み合わせをCollocation (連語/コロケーション) と言います。

例えば「ご意見をお聞かせ下さい」を英語に訳すとき。
同じ名詞insightを使っても、動詞の組み合わせを変えるだけで色々な表現ができます。

Please give us your insights.  意見を下さい。
Please share your insights with us.  意見を共有して下さい。
Please provide us with your insights.  意見を提供して下さい。
Please send us your insights.  意見を送って下さい。

「意見」という名詞も、advice (助言)、 opinion (私見)、 feedback (評価・意見)などに訳すことができますが、上記の動詞を組み合わせることも多いです。

コロケーションのパターンをいくつか覚えておくと、表現力もアップするのでおすすめです。

日頃、what if...これがもしこうなら?と、考えることは何か新しい創造のヒントに成り得るよね。同じくらい、why?なぜ?と疑問を持って調べたりすることも大事だなって思うよ。世の中に関心を持つことというのは、個々で感じた「これはどうなっているのだろう?なんでなんだろう?」を育てることだと思うんだ。
それぞれの環境を思った活動がどこかでつながって、大きなサークルとして循環していく。。。そんな世の中にしたいよね。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

ひとりから地域レベル、そして国レベルへ。人やモノがつながって大きな丸になっている循環型の街ってすてきだよね。そんな街が増えれば地球の負担はぐっと軽減できるはず!
街も生きものだし、ぼくらと一緒に変化を起こして明るい未来につなげたいね。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・What if
  • ・What if Shibuya can be a resource of new creations?
  • (もし渋谷が新しい創造のために資源と成り得るとしたら?)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。