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LESSON
POINT1
「何か違う。。。」を表すとき
番組中のキーワード 違和感を覚える/~bother(s) me, to feel odd
主人公は小学1年生の時、正解を押し付けてくるような教育環境に「違和感」を覚えていました。
「小学生に通った時に、先生が言っていることが正しい、教科書に書いてあることが答えだよみたいな。
それがすごく違和感があって」
⇒Elementary school teachers forced "right" answers on us,
and that bothered me.
*elementary school teachers (小学校の先生たち/エレメンタリー・スクール・ティーチャーズ)、 bother (困惑させる/バザァ)
「小学1年生の時、学校教育に違和感を覚えた仁禮さん」
⇒In her first year of elementary school, Ms. Nirei felt the school education odd.
*odd (奇妙な・変な/アドゥ)
ここで今回のキーワード bother(s) me と to feel odd がでてきます。
bother は他動詞として、その後に続く人や物を「邪魔する、嫌な気持ちにさせる」ことを表します。
最初の文章では、「先生たちが正解はこれだと押し付けてくること」=that が、「自分に違和感を与えた」=bothered me と伝えています。
To feel 〇〇 odd で、「○○に対して違和感を覚える」を表します。
2つ目の文章では、主人公が「学校教育に対して感じた」=felt the school education、「奇妙さ・違和感」=odd と伝えています。
「違和感」というのは、どうもしっくりこない、馴染めずに居心地が悪いさまを表す言葉です。
英語でも色んな表現ができます。
I feel discomfort in my stomach. 胃に違和感があります。
I don’t feel comfortable talking with new people. 初対面の人と話すのは苦手です。
I’m uncomfortable with that idea. その考えには気が滅入る。
I feel awkward in that situation. その状況は落ち着かない。
I feel strange/weird about it. その件について、違和感を覚える。
また、「何となく」違うという時には something を使って表現できます。
Something is not right. なんか違う気がする。
Something is off. なんか(いつもと)違う、しっくりこない。
育ってきた環境や性格は人それぞれ。正解も1つではないし、それを納得いかないカタチで押し付けられるのは誰にとっても窮屈に感じるものです。ちょっと違うのでは?と感じたら声に出して言える環境や、話し合える関係性を築くことはとても大切なことですね。
LESSON
POINT2
複数の具体例を並べる時は同じ構造で分かりやすく
翻訳の肝
自分が感じたことや経験は、自分以外の人にも役立つビジネスアイデアに成り得ます。
主人公は起業を目指す子供たちに向けたワークショップを開催しています。
番組では、2人の生徒が発表した課題解決法をこのようなナレーションで紹介しています。
生徒①
「『孤独による自殺を防ぎたい』という生徒は、携帯の通信機能を使い、すれ違った人と『今の気持ち』を共有できるアプリを考案」
⇒A student presented the idea of a cell phone app
where you can share your current feeling with passersby.
It's meant to prevent suicides due to loneliness.
*present (提示する/プリゼントゥ)、passersby (通りがかりの人たち/パサーズバイ)、suicide (自殺行為/スーイサイドゥ)
生徒②
「感覚過敏で悩む生徒が作ったパーカーは、縫い目は外側、ラベルは布地に印刷しています」
⇒A student with hyperesthesia made hoodies that have
outside seams and labels printed directly on the fabric.
「あることで諦めていた買い物を楽しめる社会に僕はしたいです」
⇒So people with the same condition can enjoy shopping.
*hyperesthesia (知覚過敏症/ハイパイースシージィア)、hoodie (フード付きパーカー/フーディ)、seam (縫い目/スィーム)
それぞれの発表内容を表した英訳は、両方とも同じ構造になっています。
2つとも、最初に生徒が「開発した商品」の説明、そしてその後に「開発した目的」が来ていることに気づきましたか?
具体例を複数使って何かを説明するときは、それぞれ同じ構造でパラグラフや文章を組み立てることでリズムが生まれ、比較しやすくなります。
そうすることで、相手に伝わりやすくなるメリットもあるので試してみてくださいね。
自分は何が好きか、何をしている時が楽しいのかを知ることと同じくらい、自分が何に対して「違和感」や、「不安」を覚えるのかは「自分が自分らしく生きる」ための大切なシグナルだね。ずっと違和感を覚えているのに、我慢して無理したりすると心と体のためによくないことだってあるんだ。
ふとした時に感じる自分の気持ちも大切に見逃さないようにしようね。
サステナティーチャー
フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。
(C)ガチャムク
わたくし、よく思うんです。「もうちょっとこうだったら便利なのにな~」とか、「こういうのが苦手ですな~」って。こんな思いは周りの人にも当てはまるんじゃないですかな。そこからビジネスモデルに発展して、社会に役立つ商品開発につながるんだから、「気持ちを理解する」って本当に大切ですぞ。
LESSON
POINT3
発音しよう
- ・To feel odd
- ・She felt the school education odd.
- (彼女は学校教育に違和感を覚えた)
鈴木 唯
フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。