サステナ 英語レッスン

サステナ英語って何?

Green! East Meets West

東西文化 出逢って生まれる新たな価値

住み続けられるまちづくりを つくる責任 つかう責任

LESSON
POINT
1

使わないものから価値を生み出そう

番組中のキーワード 売れ残り/deadstock

主人公はイタリア留学中に起こった東日本大震災を機に、日本の文化や歴史を伝えていきたいと思うようになりました。選んだ手段は洋服。ブランドを立ち上げる中で、日本の「使われなくなったもの」とイタリアの素材に着目しました。
今回のキーワードはそんな「使われないもの」に関する表現です。こんなナレーションがありました。

倉庫に眠ったまま『使われない』生地を買い付け、新しい命を吹き込みます
「使われない」は直訳するとno longer usedですが、一語で表現してこう訳しています。
⇒She buys deadstock fabrics and gives life back to them.
*deadstock(売れ残り/デドゥストク)、fabric(生地、布地/ファブリク)

今回のキーワードdeadstockは「売れ残り品」という意味ですが、英語で言い換えるとまさしくthings that are left unused in storageで「倉庫で使われなく残っているもの」です。

もう一か所「使われない」という表現がありました。使われなくなっていく日本の伝統技術をイタリアのシルクと融合させ、新しいイヤリングを生み出すというナレーションの中で出てきました。

使われなくなっていく日本の伝統技術も・・・
ここはJapanese traditional craft arts that may become forgottenのように表現できますが、「使われなくなっていく」をあえて「伝統技術に新しい命を吹き込み、素材を生まれ変わらせる」という風に、次に続くナレーションがスムーズに流れるように意訳しました。
⇒She also revitalizes the method of Japanese traditional craft arts.
*revitalize(~に新しい命を吹き込む/リーヴァイタライズ)、method(手法/メソドゥ)、craft arts(工芸品/クラフトゥ・アーツ)
(これに続くナレーションは下の翻訳の肝に出てきます)

使われなくなったものを捨てることなく、新たな付加価値を与えて生まれ変わらせる手法は「upcycleアップサイクル」と言い、SDGsを進める上でよく語られます。今回の主人公は、アップサイクルだけでなく、違う文化を掛け合わせることで持続する価値を生み出しているのですね。

LESSON
POINT
2

グローバルに通用する翻訳を試みる

翻訳の肝

日本の歴史や文化を語るときに、ついて回るのは「年号」です。番組ではこんなナレーションがありました。

イタリアンシルクに、平安時代から伝わる京都の伝統工芸『金彩』を施して華やかなイヤリングに
「平安時代から伝わる」をpassed down since the Heian eraと訳すこともできますが、日本の歴史に詳しくない外国の方にはピンときません。話の流れで京都のことだと分かるので、そこは省いてこう訳しています。
⇒Putting Italian silk into a millennial-old traditional technique Kinsai makes elaborate earrings.
*millennial(千年の/ミレニアル)、elaborate(精巧な/イラボレイトゥ))

金彩という衣服に金をあしらう技法は平安時代の中期に始まったと言われています。文化庁の重要文化財指定目録の基準によると、平安中期とは901年から1093年の間を差します。金彩はおよそ1000年以上の歴史があるということで、millennial-old traditional technique =「千年も続いている伝統工芸」と訳しました。

歴史を学術的に話すときは別ですが、世界の誰もがイメージできる英語に訳すこともグローバル時代に通用する英語のテクニックです。

人から人に受け継がれて作られていくモノや伝統がほとんど使われないままであったり、捨てられているとしたら、作った人は悲しいだろうし、何より勿体ないよね。
SDGsを実践する上でサーキュラー・エコノミー(circular economy=循環型経済)という考え方がある。それはモノを作って捨てるという経済の流れの中で、捨てられるものを新たな資源として捉え、ゴミにすることなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指すよ。使わないモノを新しい発想で生まれ変わらせ、使い続けることが大事だね。

サステナティーチャーサステナティーチャー

サステナティーチャー

フジテレビで5年間、LA駐在を経験。現在「フューチャーランナーズ」の英語校正を担当。エンタメを利用して英語を学ぼうと、洋楽のバンド活動にいそしむ。

ガチャピンとムックガチャピンとムック

(C)ガチャムク

何かを買うとき、それを作った人がどういう思いで作っているかも気にしたいですな。
今回のお姉さん、服を通して文化を伝える思い、よ~くわかりますぞ。着ることで作り手が見えたり歴史が見えるなんてすてきなことですな。

LESSON
POINT
3

発音しよう

  • ・Deadstock
  • ・She buys deadstock fabrics and gives life back to them.
  • (彼女は売れ残りの生地を買い付け、新しい命を吹き込む)
鈴木 唯

鈴木 唯

フジテレビアナウンサー
早稲田大学国際教養学部卒業。中高はオール英語のコースを選択し、米国ワシントン大学への留学経験あり。
モットーは「やらない後悔よりやる後悔」。
英語好きを仕事に生かし、ハリウッドセレブや海外アスリートの取材を担当している。大好きなレオナルド・ディカプリオもインタビュー済み。実はゲーム好き。

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